のうがくろん
書き出し
『あなたが橋掛りで慎しやかな白い拍節を踏むと、あなたの体は精細な五官以上の官能で震へると思ふ……それは涙と笑の心置きない抱合から滲みでるもの、祈祷で浄化された現実の一表情だ、あなたは感覚の影の世界を歩く……暗いが澄み切つた、冷かで而かも懐しい。ああ、如何なる天才があなたを刻んだか、彼はあらゆる官能の体験を蒸留し、蒸留し、最後に残つた尊い気分をあなたに与へたに相違ない。故に、あなたは特殊の広い深い想…
艸木虫魚
悟浄歎異
カズイスチカ
19双之川喜41さんの感想
銀座に 能楽堂が 出来たと聞く。 能の 入門書は かなりあるけど この書の特色は 著者の ほとばしる 能芸術に対する愛情で 読み手を 席巻することにあろうかと 思われる。