青空文庫

「けむりを吐かぬ煙突」の感想

けむりを吐かぬ煙突

けむりをはかぬえんとつ

夢野久作37

書き出し

外はスゴイ月夜であった。玄関の正反対側から突出ている煙突の上で月がグングンと西に流れていた。庭の木立の間の暗いジメジメした土の上を手探りで歩いて行くうちにビッショリと汗をかいた。蜘蛛の巣が二三度顔にまつわり付いたのには文字通り閉口した。道を間違えたらしかったが、それでも裏門に出ることは出た。潜戸から首だけ出した。誰も居ない深夜の大久保の裏通りを見まわした。今一度、黒い煙突の影を振返ると急ぎ足で横町

2021/02/28

ひまわりさんの感想

これぞ夢野久作っていうのをひしひしと感じた。貴族の未亡人は大体変な趣味を持っている。持つ者特有の猟奇を淡々と描く感じがまさに夢野久作、、、。

2020/08/02

e983f784a141さんの感想

これを書きたかったのだろうな、というシーンになると突然表現が豊かになって面白い。

1 / 0