じしんざっかん
初出:「大正大震災誌」1924(大正13)年5月
書き出し
一地震の概念地震というものの概念は人々によってずいぶん著しくちがっている。理学者以外の世人にとっては、地震現象の心像はすべて自己の感覚を中心として見た展望図に過ぎない。震動の筋肉感や、耳に聞こゆる破壊的の音響や、眼に見える物体の動揺転落する光景などが最も直接なもので、これには不可抗的な自然の威力に対する本能的な畏怖が結合されている。これに附帯しては、地震の破壊作用の結果として生ずる災害の直接あるい…
ハルチロさんの感想
この書は、世にいう『関東大震災』に対する物理学者の所感著したものです。内容は約百年前のものですが、昨今懸念される首都直下型地震に対する心構えと捉えることができるような感じがするものでした。是非、ご一読下さい。