青空文庫

「明日」の感想

明日

あす

魯迅15

書き出し

「声がしない。——小さいのがどうかしたんだな」赤鼻の老拱は老酒の碗を手に取って、そういいながら顔を隣の方に向けて唇を尖らせた。藍皮阿五は酒碗を下に置き、平手で老拱の脊骨をいやというほどドヤシつけ、何か意味ありげのことをがやがや喋舌って「手前は、手前は、……また何か想い出してやがる……」片田舎の魯鎮はまだなかなか昔風で、どこでも大概七時前に門を閉めて寝るのだが、夜の夜中に睡らぬ家が二軒あった。一つは

2024/04/11

19双之川喜41さんの感想

 ほそぼそと 綿糸を 紡ぎ上げて 生活の糧としている 母子家庭で 幼子が 病死した。母親は 私の夢に 現れればと 願いつつ 深い眠りにつく。哀しみが 伝わってくると 感じた。

2017/05/09

b9ef941530ccさんの感想

魯迅の明日は、女手ひとつで子供を育ててきた母親が、看病の甲斐なく亡くして、悲しむ話と、その村は夜7時になると、一軒の飲み屋とその母親が、木綿糸を織る音以外は無く、しんとした町である。葬儀の夜、子供との別れを惜しむ母親の音が止まなかったが、母親が、死別に納得して、何も言わなくなると、一軒の飲み屋の常連客が引き揚げると、元の静まり帰ったら町に戻った。シナの変化のない、社会の比喩なのか?母親は、明日にはいつも通り朝日が昇って、明るくなるように、子供も声を出して生き返ると期待しているのだろうか?明日とは魯迅にとっても何を意味しているのか?

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