青空文庫

「解説(『風知草』)」の感想

解説(『風知草』)

かいせつ(『ふうちそう』)

初出:「風知草」文芸春秋選書、文芸春秋新社、1949(昭和24)年2月

創作背景政治的葛藤文壇交友文学不信厳粛回顧的憂鬱

書き出し

「乳房」について「乳房」は一九三五年(昭和十年)三月に書かれた。発表されたのは中央公論四月号であった。たいして長い小説ではないけれども、この作品がまとまるまでにはいろいろ当時としてのいきさつがあった。そのいきさつのあらましは、一九三二年の三月下旬「日本プロレタリア文化連盟」にたいする弾圧があった時代にさかのぼって話されなければなるまい。それまでは「コップ」や「ナップ」で公然と文筆活動をしていた小林

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