青空文庫

「あとがき(『伸子』第一部)」の感想

あとがき(『伸子』第一部)

あとがき(『のぶこ』だいいちぶ)

初出:「伸子 第一部」文芸春秋新社、1946(昭和21)年12月

創作背景女性解放歴史的背景厳粛回顧的

書き出し

「伸子」は、一九二四年頃から三年ほどかかって書かれた。丁度、第一次ヨーロッパ大戦が終った時から、その後の数年間に亙る時期に、日本の一人の若い女性が、人及び女として、ひたすら成長したい熱望につき動かされて、与えられた中流的な環境の中で、素朴ながら力をこめて羽ばたきつつ自身の道をひらいてゆく現実を描いたものである。第一次ヨーロッパ大戦後、日本にも民主的社会への自覚が芽生え、古い階級社会から解放されよう

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