青空文庫

「著者の言葉(『新しきシベリアを横切る』)」の感想

著者の言葉(『新しきシベリアを横切る』)

ちょしゃのことば(『あたらしきシベリアをよこぎる』)

初出:「新しきシベリアを横切る」内外社、1931(昭和6)年2月

創作背景政治的葛藤異国情緒分析的厳粛

書き出し

この本に集められている作物は、殆どみんなモスク※で書かれたものだ。一九二八年の春から、一九三〇年の秋まで。少し、日本にかえってから書いたものも入っている。ソヴェト同盟における三年間の滞在は、実に自分に多くのものを教えた。階級的にどう生きるべきかということを自分に教えたのも、この三年間の見聞の結果だ。自分は本からの理窟でなく、日常の生活から、体でそれを学んだ。ところで、この旅行記一巻の中に、そのよう

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