青空文庫

「「女の一生」と志賀暁子の場合」の感想

「女の一生」と志賀暁子の場合

「おんなのいっしょう」としがあきこのばあい

初出:「国民新聞」1936(昭和11)年11月23日号

女性解放文学批評社会批評分析的憂鬱

書き出し

先だっての新聞は元新興キネマの女優であった志賀暁子が嬰児遺棄致死の事件で、公判に附せられ、検事は実刑二年を求刑した記事で賑わいました。出廷する暁子として、写真も大きく載せられ、裁判所は此一人の女優の生涯に起った悲しい出来事の公判のために、傍聴券を出しました。検事の論告は暁子が母性を失っている、母たる資格を持たぬ女であると云う事から二年を求刑し、母性の典型として山本有三氏の小説「女の一生」を例に引き

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