青空文庫

「華々しき一族」の感想

華々しき一族

はなばなしきいちぞく

初出:「劇作」1935(昭和10)年7月

森本105
恋愛観の相対化日常の非日常都市生活軽妙静謐

書き出し

人鉄風諏訪昌允美※未納須貝一川に臨んだコテージ風の住居の一部分。川を見下ろし、二階への階段をもつ。六月の末、その晴れた一日、午後四時過ぎ。須貝、未納、二人共軽装。須貝(椅子に掛けて、ラケットをいじくりながら)兎に角、一遍でいい、陽に向って勝負をしたまえ、それから、あなたの打ったような球を留めてみ給え、それからの話だ。未納だって、勝とうと思ったら、誰だって……難しい球打つわよ。須貝僕があんなボールを

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