青空文庫

「戦争はわたしたちからすべてを奪う」の感想

戦争はわたしたちからすべてを奪う

せんそうはわたしたちからすべてをうばう

初出:「現代女性十二講」ナウカ社、1950(昭和25)年12月発行

女性解放政治的葛藤歴史的背景社会批評分析的厳粛緊迫

書き出し

この一冊の本は、わたしたちに何を告げ、何を教えているだろう。この本のあらゆる頁が語っている。女性が、封建社会から近代資本主義社会へと、人間らしい生活を確保しようとしてたたかって来たたたかいは、どのように複雑であり、かつ歴史の長い時期にわたった事業であるかということを。そして、女性も人間であろうとするそのたたかいは、十九世紀から二十世紀のはじめにかけての、男子に対する婦人の権利の拡張(女権運動)から

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