青空文庫

「小川芋銭先生と私」の感想

小川芋銭先生と私

おがわうせんせんせいとわたし

野口雨情11
作家の日常創作背景回顧的文壇交友叙情的静謐

書き出し

小川芋銭先生は、もとは牛里と云ふ雅号で、子規居士時代から俳句を詠んで居られた。牛里とは常陸牛久沼の里の地名から付けた雅号であらうと思はれる。私が、芋銭先生を知つたのは画家としてよりは、俳人として知つて居たので、芋銭先生が画を描くとは知らなかつた。「あの人が画を描くのか」と思つた位ゐであつた。芋銭先生を初めて知つたのは恰度取手の在に江野村と言ふところがあつて、そこに普門院と云ふ寺があり、その寺は今で

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