青空文庫

「科学の常識のため」の感想

科学の常識のため

かがくのじょうしきのため

初出:「新女苑」1940(昭和15)年8月号

創作背景文学批評文明開化分析的学術的

書き出し

コフマンの「科学の学校」が、神近市子の翻訳で実業之日本社から出版された。訳者からおくられた一冊を手提袋に入れてよそへ出かける電車の中だの、待っている間だのに読んでいるうち、この小さい本をめぐって私の感興はいろいろに動かされた。「はしがき」にいわれているとおり、著者レイモン・コフマンというアメリカの社会教育者は、ほかに「人類文化史物語」という世界的な名著をもっていて、それはやはり神近さんが訳して岩波

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