青空文庫

「プロ文学の中間報告」の感想

プロ文学の中間報告

プロぶんがくのちゅうかんほうこく

初出:「グラフィック」1937(昭和12)年4月15日号

作家の日常文学批評社会疎外分析的憂鬱

書き出し

プロレタリア文学運動が一九三二年以来次第に運動として形を失って来たにもかかわらず、プロレタリア作品とよばれる作品は今日やはりずっと書きつづけられており、決して消えてしまってはいない。これは、なかなか面白い観察されるべきことであると思う。芸術の各分野で文学が(中でも小説が)社会の現実を最も直接に反映し、再びその作品の芸術的効果において社会感情の裡に作用しかえしてゆくという特徴が、どんなに根づよい事実

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