青空文庫

「楽しいソヴェトの子供」の感想

楽しいソヴェトの子供

たのしいソヴェトのこども

初出:「女人芸術」1931(昭和6)年3月号

家族不和少年の日常異国情緒社会批評叙情的軽妙

書き出し

——ミーチャ、さあ早く顔あらっといで!お母さんは、テーブルの前へ立ってパンを切りながら、六つの息子のミーチャに云った。——もうすぐお茶だよ。父さんは、朝日がキラキラ照る窓ぎわへ腰かけて、昨夜工合がわるかったラジオを熱心に直している。ミーチャは口をあけてそれを見物してたところだ。ミーチャは、風呂場へ行った。水道栓のわきに、低くミーチャの手拭と歯ブラシとがぶら下ってる。ミーチャは真面目くさった様子で、

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