青空文庫

「樹木とその葉」の感想

樹木とその葉

じゅもくとそのは

04 木槿の花

04 もくげのはな

若山牧水15
下宿生活家族不和自己認識内省的回顧的憂鬱

書き出し

この沼津に移つて來て、いつの間にか足掛五年の月日がたつてゐる。姉娘の方が始終病氣がちであつたのが移轉する氣になつた直接原因の一つ、一つは自分自身東京の繁雜な生活に耐へられなくなつて、どうかして逃げ出さうとしてゐたのが自然さうなつたのでもあつた。自分は山地を望んだが、子供の病氣には海岸がいゝといふわけで、そしていつそ離れるなら少なくも箱根を越した遠くがいゝといふので、何の縁故もないこの沼津を選んだの

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