青空文庫

「物売りの声」の感想

物売りの声

ものうりのこえ

初出:「文学」1935(昭和10)年5月

寺田寅彦15
下宿生活懐古文明開化回顧的静謐

書き出し

毎朝床の中でうとうとしながら聞く豆腐屋のラッパの音がこのごろ少し様子が変わったようである。もとは、「ポーピーポー」というふうに、中に一つ長三度くらい高い音をはさんで、それがどうかすると「起きろ、オーキーロー」と聞こえたものであるが、近ごろは単に「ププー、プープ」というふうに、ただひと色の音の系列になってしまった。豆腐屋が変わったのか笛が変わったのかどちらだかわからない。昔は「トーフイ」と呼び歩いた

2021/08/06

19双之川喜41さんの感想

 寅彦は 物売声の保存を 説いている。 最早 手遅れとも 思われる。 私の記憶では 納豆売りは 顔見知りになると 刻みネギか 和芥を 多めに 付けてくれた。 玄米パン 竿や竹竿 焼き芋やは 現役かもしれない。

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