青空文庫

「虎狩」の感想

虎狩

とらがり

初出:「光と風と夢」1942(昭和17)年7月15日

中島65

書き出し

一私は虎狩の話をしようと思う。虎狩といってもタラスコンの英雄タルタラン氏の獅子狩のようなふざけたものではない。正真正銘の虎狩だ。場所は朝鮮の、しかも京城から二十里位しか隔たっていない山の中、というと、今時そんな所に虎が出て堪るものかと云って笑われそうだが、何しろ今から二十年程前迄は、京城といっても、その近郊東小門外の平山牧場の牛や馬がよく夜中にさらわれて行ったものだ。もっとも、これは虎ではなく、豺

2022/04/04

19双之川喜41さんの感想

 虎に殺されかかった勢子を 足蹴にした親友に 十数年ぶりに 偶然 本郷で 行き会う。 友は たちまち 去ってゆく。 中島の虎を題材とした作品の 原体験のようなものが 窺われ偲ばれると感じた。

2019/11/17

b9ef941530ccさんの感想

中島敦の虎狩は中島敦自身の中学生時代の同級生の半島人趙大煥と一緒に半島へ虎狩に行った話。薄笑い仏頂面の趙大煥の考えていることが分からないままに別れてしまったという話。

2016/06/04

05cbda58a081さんの感想

心の奥では惨劇を望む人もいるのでしょう。 趙の長細く猜疑的な目付きはそれをよく表現してると思われました。

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