青空文庫

「祭」の感想

まつり

初出:「ホトトギス 第三巻第二号」1899(明治32)年11月10日

書き出し

毎年春と秋と一度ずつ先祖祭をするのがわが家の例である。今年の秋祭はわが帰省中にとの両親の考えで少し繰り上げて八月某日にする事ときめてあったが、数日来のしけで御供物肴がないため三日延びた。その朝は早々起きて物置の二階から祭壇を下ろし煤を払い雑巾をかけて壇を組みたてようとすると、さて板がそりかえっていてなかなか思うようにならぬのをようやくたたき込む。その間に父上は戸棚から三宝をいくつも取下ろして一々布

2025/07/15

艚埜臚羇1941さんの感想

  寺田家では 春秋 二回 先祖 祭りが 行われる。祭壇の 前に かしこまり 我が名を 申し上げて かしわ手を 打つ。花瓶の 檜扇の 花びらが 落ちて 菊の 上に 載った。一家一族を あげての 年中行事で あった。 

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