青空文庫

「中国怪奇小説集」の感想

中国怪奇小説集

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

04 捜神後記(六朝)

04 そうじんこうき(りくちょう)

初出:「支那怪奇小説集」サイレン社、1935(昭和10)年11月20日

岡本綺堂39
古典の翻案怪奇歴史的背景厳粛回顧的

書き出し

第二の男は語る。「次へ出まして、わたくしは『捜神後記』のお話をいたします。これは標題の示す通り、かの『捜神記』の後編ともいうべきもので、昔から東晋の陶淵明先生の撰ということになって居りますが、その作者については種々の議論がありまして、『捜神記』の干宝よりも、この陶淵明は更に一層疑わしいといわれて居ります。しかしそれが偽作であるにもせよ、無いにもせよ、その内容は『捜神記』に劣らないものでありまして、

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