青空文庫

「支那米の袋」の感想

支那米の袋

しなまいのふくろ

初出:「新青年」1929(昭和4)年4月号

夢野久作68
怪奇恋愛観の相対化異国情緒叙情的鬱屈

書き出し

ああ……すっかり酔っちゃったわ。……でも、もう一杯カニャックを飲ましてちょうだいね……。あんたもお飲みなさいよ。今夜は特別だからサア……ええ。妾の気持ちが特別なのよ。今夜は……。……そのわけは今話すわよ。話すから一パイお飲みなさいったら……それあトテモ恐ろしい話なのよ。……ダメダメ。いくらあんたが日本の軍人だって、妾の話をおしまいまで聞いたら屹度ビックリして逃げ出すにきまっているわよ。……ああ美味

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