青空文庫

「海浜一日」の感想

海浜一日

かいひんいちじつ

初出:「若草」1927(昭和2)年4月号

下層階級の描写家族不和病中苦悩叙情的鬱屈

書き出し

発動機の工合がわるくて、台所へ水が出なくなった。父が、寝室へ入って老人らしい鳥打帽をかぶり、外へ出て行った。暖炉に火が燃え、鳩時計は細長い松ぼっくりのような分銅をきしませつつ時を刻んでいる。露台の硝子越しに見える松の並木、その梢の間に閃いている遠い海面の濃い狭い藍色。きのう雪が降ったのが今日は燦らかに晴れているから、幅広い日光と一緒に、潮の香が炉辺まで来そうだ。光りを背に受けて、露台の籐椅子にくつ

2016/07/04

YELLOWテントマンさんの感想

小春日和な2月の海辺でひなたぼっこをしているようなのんびりした感じが伝わって来る。

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