ぼうふううにおわったいちにち
書き出し
バルコニーの外は低い砂丘を一つ越して、青空にくっきりと限られた代赭色の岩鼻岬、その中腹の白い記念塔、岬の先端の兜岩、なだらかな弧を描いている波打ち際、いつも同じ絵であった。ただ、その朝は水平線の上が刷毛で刷いたように明るく、遠くの沖を簪船が二隻も三隻も通っていくのが見えた。つい近くの波間に遊んでいた数羽の水禽が翼を並べて、兜岩のほうへ立っていった。今朝もまた、青首(鴨)が来ている。——二月二日。十…
雑煮
少年時代
図書館
8eb05d040692さんの感想
短編ながら読み応えはあったように思う