青空文庫

「天文と俳句」の感想

天文と俳句

てんもんとはいく

寺田寅彦16
作家の日常学問的考察芸術論分析的学術的

書き出し

俳句季題の分類は普通に時候、天文、地理、人事、動物、植物といふ風になつて居る。此等のうちで後の三つは別として、初めの三つの項目中に於ける各季題の分け方は現代の科學知識から見ると、決して合理的であるとは思はれない。今日の天文學は天體、即、星の學問であつて氣象學とは全然其分野を異にして居るにも拘らず、相當な教養ある人でさへ天文臺と氣象臺との區別の分らないことが屡々ある。此れは俳諧に於てのみならず昔から

2023/08/21

0a2ce5f627cfさんの感想

生活の中に感じる自然を断片的に切り取る十七文字になぜ魅力を感じるのだろうか。科学的な自然現象の事実と人間の感情の想起が融合した賜物こそ、俳句と呼ばれている芸術だ。

2019/06/02

b70976bc4e18さんの感想

古人の句には科学的真実をとらえたものがあって、理科教育を受けた今の人のに少ないと思われるのは不思議だ、とある。理系や文系と区分けて科学と文学とを対極にあるかのように考えていた自分が恥ずかしくなる。 この随筆や同著者の「物理学と感覚」を読むと、科学も俳句もあまねく自然を人の感覚で捉え、人の言葉で描写する試みであるのではと思えた。

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